四十肩・五十肩

《四十肩・五十肩とは?》

正式名称は「肩関節周囲炎」といいます。
肩は体の中で最も可動域の広い関節で、骨といくつかの腱によって支えられています

加齢に伴い、肩関節とその周辺の組織が慢性的な炎症を起こし、腕を上げたり後ろに回したりする動作が痛みのために制限されます。
夜中に眠れないほど痛むこともあり、ご本人にとっては大変つらい疼痛疾患です。
程度によっては3カ月~1年半ほどで回復しますが、ひどい場合には関節が拘縮してしまうこともありますので、要注意です。
回復を早めるには、冷やさないこととと、鍼灸治療や肩の軽い運動を行うことが効果的です。

《当院での「四十肩・五十肩」の治療》
問診と徒手検査を行い、類似疾患(上腕二頭筋長頭腱炎、滑液包炎など)との鑑別を行います。
肩関節は上腕骨、鎖骨、肩甲骨の3つの骨によって構成されています。
その周囲をいくつかの腱や関節包などの軟部組織が覆っています。
炎症、拘縮を起こしている軟部組織を目標に刺灸・施鍼を行います。
抗炎症、鎮痛、循環改善が目的の施術となります。
場合によっては、鍼に電気を流します(10~15分程度)。
その後、あん摩(マッサージ)を行います。
ほとんどの場合には、前腕、頸部、肩甲骨周囲のコリを伴うことが多いので、上半身全体の治療が効果的です。

また、ご自宅でも軽い負荷をかけたアイロン体操、棒体操やストレッチなどをおすすめしています。

冷やさなことと、痛みが出るほどの無理なリハビリ運動は避けることも大切です。